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朝起きたらテーブルの上にチョコレートが数枚転がっていた。
手にとってみると海外のもののようで、書いてある文字は動き出しそうな形が羅列していて何語だかさっぱりわからない。
どこのものかもわからない物なのに、開けたものもあるから、一人暮らしの家で食べた人は自分以外にいない。
それにしても、手にしたチョコレートから届く香りは、食べなくても甘いとわかる外国のお菓子ならではだった。
いつどこで買ったんだろう。
ひっくり返してみると、ほとんどの文字は表と同じようだったけれど、一箇所だけ白いシールが気持ち程度貼られているのに気が付いた。
「魔法のチョコレート工場?」
・・・・・。
「魔法の??」
そして、思わず目を剥いた。
「いっ、10000円ですって!! この板チョコが!?」
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