嫌な感情は料理して食べちゃえ

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嫌な感情は料理して食べちゃえ

 さーて。今日の「嫌な感情は料理して食べちゃえ」、略して「いや食」、始まりますよ。いつもご覧くださっている皆さんも、初めましての皆さんも、一緒に楽しく料理して、嫌な感情を平らげちゃいましょう。  今日の具材はこちら! ジャーン。「焦り」!  はい。皆さんも絶対感じたことありますよね、「焦り」。特に今月なんて一年の終わりが近づいてきているから、急ぎの仕事を片付けなきゃいけなくて焦ってる人、たくさんいるんじゃありませんか。そう思ったので、今回、具材に選んでみました。というわけで早速ね、調理に移っていきましょうね。  皆さん、手元に「焦り」がある人は見てみてほしいんですけども、ほら、「焦り」って、こう、流線形をしているじゃないですか。だからスベスベしているのかなー、なんて思うかもしれないんですけど、実際に触ってみるとね、案外、ザラザラというかガリガリというか、手に引っかかってくるような感触があるんですよ。で、これは食べるときに気になるので、まずはこう、ヤスリでガガガッと削っちゃいます。出てきた粉は後で、お出汁にでも入れるといいですね。次にフライパンにお醤油とお酒と一緒に入れて、ちょっと煮込んだら……はい、完成です!  では、いただいていきましょう。うん、食感を一言で言うなら「モキュモキュ」って感じです。マシュマロと牛皮を混ぜてお団子にしたような。味付けはシンプルにしましたのでね、ええ、美味しいです。これは自前で用意した「焦り」なので、食べて形が消えていけばいくほど、頭の中にあった焦燥感が消えていくのが分かります。うーん、やっぱり、感情を食べるのって、健康にいい!  はい、というわけで、いかがでしたでしょうか、今回の「いや食」。次回は年が明けてからの配信を予定しています。次に料理するのはもちろん、「仕事に行きたくない」感情です! お楽しみに! novelmber 「料理」 声に出して読んで楽しめる文章をと思って書きました。どうでしょうか。
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