【2時限目 CIA式諜報工作活動・情報収集の基本】

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【2時限目 CIA式諜報工作活動・情報収集の基本】

2時限目は 【CIA式諜報工作活動・情報収集の基本】という授業だ。 つまり、スパイになるための授業だ。 この教科の担当先生は内閣情報官の北山茂だ。 北山「【CIA式諜報工作活動・情報収集】の授業を担当する講師の北山茂だ・・・私は今も現職の内閣情報官であるため、忙しい。であるため、君たちに授業できる回数は他の先生方より少ないかもしれない・・・・ だが、安心してくれ。私のほかにも諜報学を教えてくれる先生方はこの学校にはたくさんいる。 では、早速、モニターで工作員・諜報員の基本的な行動について理解していこう・・・」 スパイの主な仕事。 主な活動の目的 ・機密情報などの盗み出し行為 ・利益追求の目的達成を阻害したり、その機能を破壊する行為 ・社内の人間関係を破綻させるなど、人間関係の工作 生徒たちが、熱心にモニターの文字を追ってる間・・・・ 読者の皆さんは、北山先生のプロフィールについて確認しておこう・・・ 北山茂  プロフィール  ・年齢63歳 ・身長175cm ・出身校 東京大学法学部 ・現内閣情報官、NPSS校諜報学講師 ・前職 国家安全保障局長、内閣特別顧問 【内閣情報官】という役職をご存知ない方のために説明しておく。 【内閣情報官】とは、内閣総理大臣直属の情報機関であるCIRO(内閣情報調査室、略称は内調) のリーダーである。 内調は日本政府の全情報機関(スパイ機関)を代表する組織だ。 総理のために国家に関する重要情報を集めて、総理に伝えることが一番の任務だ。 内政、外交、経済、防衛・・・あらゆる全ての情報が集まる場所・・・そこが内調だ。 ちなみに内調は【日本版CIA】とも言われている。 その内調のリーダーである北山は、歴代内閣情報官の中でも最も優秀と言われ、 【情報のプロフェッショナル】【日本版CIA長官】と他国の情報機関やスパイたちから多大な評価を受けている。 つまり、内閣情報官は日本のスパイのリーダー的存在とも言える・・・ 今、生徒たちは北山と共に、ソウル、ピョンヤン、ニューヨーク、モスクワなどの各国の首都にいる・・・・ 意味がわからないだろう? どういうことかというと、今、彼らがいるここは学校内にある地下施設で、世界各国の首都を再現した 巨大空間なのだ。 もちろん、それぞれの首都を全体全て再現できるわけでもないから、有名な部分の街並み だけを切り取って、それをつなげ合わせ、総合施設のような形にしてある・・・・ だが、外観はそっくりそのままコピーしたかのような再現度であり、世界の首都全部味わうことができる・・・ なぜ、こんな空間が建設されたのか? それは生徒に、実際に【スパイが他国に潜入した時の気持ちや雰囲気、空気を味わってもらうため】である。 そう、ここNPSS校では、このように実際のスパイが受けるような本格的なスパイ訓練を授業でやっているのだ。 ちなみに、この本格的な潜入訓練は、北朝鮮のスパイも実際に行っているものだ・・・ 北朝鮮のスパイ養成訓練施設にも、地下に潜入対象国である日本の東京や韓国のソウルをそっくりに再現したモデル都市があるらしい。 北山「もしかしたら、君らも外交官や大使館の人間となって、情報収集する日が来るかもしれん。いわゆる潜入活動というやつだ。今のうちに外国で活動するという雰囲気には慣れておいた方がいい。 スパイというのは誰にも気づかれず、秘密裏に行動しなくてはならない。 だから、決して目立ってはいけない。 そのため、外国に潜入した場合、その国にすぐに溶け込まなくてならない・・・ その国のその街の雰囲気にすぐに溶け込む。 怪しまれた時点で、任務は終了だ。 そう思って行動しろ!」 生徒たち「はい!!」 次回【3時限目 自衛隊式戦闘術・殺人術】!! 明日の更新時間 午前 11時  午後3時、9時
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