愛の深い人

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「ねぇ、紫苑さん」 「ん?」 「紫苑さん、前に“俺は嫉妬深いよ”とか“重い”とか言ってましたけど。 全然そんなことないですね」 もっと束縛されるのかと思っていたのに。 俺の交友関係とか特に気にしてないし。 しつこいLINEとか電話の類も全くないよね。 俺の言葉に、紫苑さんがクスリと笑う。 「俺を重いと感じないなんて、渚も相当だな」 「えっ、全然重くないよ。 むしろ嬉しいくらいだよ」 こんなに愛されて、俺本当に今幸せだから。 「そうやって渚が俺に応えてくれるから、余計な心配とか嫉妬とかしなくていいし、安心して過ごせるんだろうな。 もしかしたら俺達、かなり相性が良いのかもな」 「そっかぁ」 俺達、相性が良いのか。 ついでに体の相性もかなり良いよね。
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