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「倉木、12時になった。昼メシに行こう」
同じ部署の先輩に声をかけられ、俺は「はい」と言って作業の手を止めた。
交代勤務の俺は、日勤と夜勤を3日ずつ繰り返している。
今日は日勤。
夜勤の時には足を踏み入れない食堂へと向かう。
夜中は食堂が開いていなくて、いつもコンビニで買ったおにぎりやカップ麺だから。
こうしてちゃんとした食事をとれるのは嬉しい。
「今日の定食なんだろうな」
「唐揚げとかだと嬉しいんですけどね」
順番を待ちながら、先輩と話していたその時。
「え……?」
まさかの人物が、俺の視界に飛び込んで来た。
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