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護衛者・シア
あたしは、そう、シンちゃんに必死に叫んだのに、シンちゃんは
あたしのところへ、駆け寄って来た。
「強子ちゃん!!! 大丈夫?!」
「シンちゃん! こいつらは、シンちゃんを殺しに来たの!
だから、逃げて!!!」
あたしを投げ飛ばした方でない男が、大きなサバイバルナイフを
持っていた。
それを、あたしに向かっているシンちゃんの背後で、大きく
振りかぶった。
「シンちゃん!!! 危ないッ!」
シンちゃんが刺される!
そう思った瞬間、男が崩れ落ちた。
そして、その崩れ落ちた男の背後に、銃を構えた黒いコートの男がいた。
二十代前半で、背が高く、短い黒髪の鋭い目つきの男だった。
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