シンちゃんの秘密

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シンちゃんの秘密

「シンちゃん、読めるの?」 あたしは、びっくりして訊いた。 シンちゃんは、頷いた。 「テラが、教えてくれた言葉なんだ。でも、誰にも、言っちゃ いけないって……。強子ちゃんにも」 あたしは、驚いた。 となりの泣き虫な幼馴染みのシンちゃんには、こんなにも 秘密があったのだ。 あたしも、その手紙の内容が知りたかった。 「シンちゃん、良かったら、あたしにも分かるように、 訳してくれない?」 「うん、いいよ」 シンちゃんはそう言って、声を出して、読み始めた。
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