弱虫の国王

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弱虫の国王

シンちゃんの震えは、激しくなった。 「ぼくは……ぼくは、弱虫の泣き虫のいじめられっ子だ。 そんなぼくが、国王になんてなれるわけがない……」 「シンファ様!」 「ダメだ! ぼくは、ダメな奴なんだ!」 シンちゃんが、激しく首を振って叫んだ。 その時、数台の車の、急停車する音が聞こえた。 そして、工場に、黒ずくめの男たちが、飛び込んできた。
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