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黒木「何すんだよっ⁉離せや!」
あっ…、ヤバイ…。
カズトが敬語じゃなくなった…。
カズトが男に掴まれている腕を捻って、自身の身体を剥がした。
それから、あっという間の出来事だった。
カズトよりもデカイ男の身体が宙を舞って…。
地面に叩きつけられた。
男B「てめーっ!何しやがるっ!」
男がカズトに向かって拳を振り上げる。
「あっ…あぶないっ!!」
カズトがフッと笑って、男の拳をスルリと避けて、腕を掴んで背負い投げた。
あ~あ。
だから、言ったのに…。
カズトがパンパンと両手を擦り叩いてから、男たちに手を差し出した。
その手を男たちは掴むことなく、青ざめた顔をして立ち上がって
男A「お、覚えとけよ!」
男B「ふ、ふざけんな!」
男たちは腰を擦りながら走って逃げていった。
黒木「ふざけてんのは、どっちだって話ですよ?ね、ショウ」
「うん。そうだね。それにしても、カズト。ちゃんと手加減した?」
黒木「あったり前でしょ?素人相手に本気出せませんよ?くふふ」
カズトは子供の頃から可愛らしい外見のせいでああいった輩が絡んでくることが多々あって。
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