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『あのさ…。もしかして、だけど…えっち…な…』
黒木『はい?なんですか?最後の方、もごもご言って聞き取りづらいんですけど?』
うっ。
ええーい!儘よ!
『だから!俺との待ち合わせ、すっぽかして、えっち…な…ことしてんじゃねえの?って、聞いてんだよ!』
街行く人が一斉に俺を振り返る。
目の前の黄瀬先生もポカーンとしている。
どうやら、俺が思ってる何倍もの大声が出てしまったようだ。
は、恥ずかしい…!!
穴があったら入りたい!
とは、正にこの事だ。
顔が熱くて、手でパタパタと扇ぐ。
すると、黄瀬先生が口パクで「場所、代える?」と聞いてきた。
俺はそれを見て頷いた。
そして、
黒木『は?なに言って…』
カズトが何か反論してきてたけど、電源オフした。
黄瀬「……あ、いいの?」
黄瀬先生がスマホを指差す。
「あ、はい!大丈夫です!い、行きましょう?」
そう言って、黄瀬先生の手を引っ張った。
兎に角、ここから早く去らねば!
と、いうことで頭がいっぱいで。
俺は黄瀬先生を連れて、そこから少し歩いて。
目についた建物のなかに入った。
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