はじまりは… 🔴

2/5
97人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
黒木「はあ~あ。暇ですね~。なんか、面白いことないですかね?」 そう言って、大きな欠伸をする。 こいつは黒木カズト。 俺とは幼馴染み。 幼稚園から高校まで同じ学校に通っていた。 大学はカズトが家を継ぐからって、別々になってしまった。 だけど、家が近いということもあって、ほぼ毎日のように会ってるから離れた感じがしない。 男A「暇ならさ、俺らと遊ばない?」 男B「俺らと、たーのしいことしようよ?(笑)」 俺たちが居るカフェのテラス席に2人組の男たちが話しかけてきた。 2人とも今時、金のアクセサリーをジャラジャラと身に纏ってキャップを斜めに被っている。 そして、耳にゴツいピアスを何個も着けている。 うわっ! チャラっ! クチャクチャとガムを噛みながら、俺たちの腕を掴んできた。 男A「2人とも可愛いねー?」 男B「俺さー、君がめちゃくちゃタイプだなー(ニタニタ)是非オアイテしてくれよっ?」 そう言って、俺の腕を引っ張って席から無理矢理立たされた。 カズトの方を見ると、俺と同じように無理矢理席から立たされていた。
/147ページ

最初のコメントを投稿しよう!