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スイーツブッフェは初めてだ。スイーツだけに何千円って高すぎると思って今まで避けてきたが、こうしてみると幸せを詰めた宝箱のようだ。
白、黄色、桃色、茶色とカラフルなケーキが並び、小さなプラスチックカップに入れられたクラッシュゼリーやプリンも可愛らしく盛りつけられみんながお姫様のように輝いている。
一応パスタやサラダなどのおかずも少しある。
私はクレープの生地を貰い、サラダとスクランブルエッグ、ウィンナーを入れてケチャップをかけた。
デザートだけど主食というこの贅沢なコラボレーション。
その他にもいくつかケーキを取り、我ながら可愛いプレートが出来上がった。
瑞樹が座る席に戻るとあんなに沢山取ってきたスイーツがもう半分無くなっている。
「はやっ」
瑞樹は私を見てにっこり笑った。
平日なので人は少ないがそれでもちらほら客がいるので声は出さないらしい。
私がテーブルの上にお皿を置こうとした瞬間、瑞樹の手が伸びて来て特性クレープをかっさらった。
「それ、私の!」
瑞樹は頬張りながら可愛らしく笑って首をかしげる。
可愛いって何でもありなの?
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