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私は瑞樹のためにデザートクレープも作って戻ると瑞樹は気に入ったケーキなどを大量に調達してきたようだった。
プリンカップがひしめき合うお皿にミニフルーツタルトが積み重なるお皿、苺やチョコやフルーツのロールケーキが筒になって並んでいる皿、これに関しては切らずに筒状でもらった方がいいのではないかと言うほどの長さだ。
それらを飽きないように順番に食べている瑞樹がとても可愛い。
「チョコバナナクレープ作って来たよ。生クリームたっぷり入れといた」
私が瑞樹にクレープを差し出すと瑞樹は瞳孔を広げ、体を揺らしながら体全体で喜びを表現している。
可愛い。そういえば昔、こうやって喜ぶ子がいたなぁ。
瑞樹のお腹が膨らむまでブッフェを楽しんだ後は、人が増えてきた繁華街を少し歩いていた。
平日でも繁華街は活気に満ちている。学校が終った学生や仕事が早く終わった社会人、これから会社に戻る営業マン。
沢山の人が行き交っている。
「わぁ、君可愛いね。これからご飯? 俺らとどう?」
私を無視して男が瑞樹に話しかけてきた。
瑞樹は可愛らしく私に寄り添い、私の裾をぎゅっと握った。
「え? 君も一緒? まあいいけど」
はい? まあいいけどってどういう意味?
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