逮捕

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逮捕

三日後テレビでは、警察が言った通りにニュースが各局流れていた。 「林進さんは冤罪でした。釈放されました」 というニュースを流してもらっていた。 捜査員は由利香 関屋 南 林進それぞれに尾行をつけていた。 斎藤は署に残って盗聴機を聞いていた。 「今日の夜に実行しましょう。進を関屋総合病院の前の公園に呼び出すわ。私が意識が戻ったと知ったら驚いてすぐに来るはずよ。夜の22時くらいがいいかしら?人目につかない方がいいわ」 「そうだな南と俺と由利香の三人で林に会って実行しよう」 「今、電話掛けるわ」 「もしもし進さん、私意識が戻ったの。離婚してしまったけどあなたに会いたいの。22時に関屋総合病院の前の公園に来て」 署で盗聴機を聞いていた斎藤は尾行していた捜査員に携帯で連絡をした。 尾行していた捜査員は22時になるのを待ちながら 尾行を続けていた。 22時由利香達にわからないように捜査員は関屋総合病院の前の公園で張り込んでいた。 そこへ林進が来た。 まわりには夜遅いので誰もいなかった。 由利香と南と関屋の三人は林に襲いかかり南と関屋は林を身動きがとれないようにしがみついた。 そして由利香は鉄パイプを持つと林の頭に振り下ろそうとした。 それを見た捜査員は 「警察だ林由利香 南春樹 関屋光彦三人を現行犯逮捕する」 三人はそう言われて手錠をはめられた。 「1月10日22時15分林進殺人未遂で林由利香 南春樹 関屋光彦三人を確保いたしました。」 捜査員にそう言われ三人はパトカーで署に向かった 取調室で一人一人に盗聴機の証拠を録音したものを それぞれ取調室で聞かせた。 三人はあっさり観念して犯行を認めた。 最初に林進の殺人事件を計画し考えていたのは なんと、林由利香だった。 そして、相談を一番始めに由利香がしたのは元恋人の関屋光彦だった……。 南も林進の事で困り果てていた。その為、計画に のってしまったのだ。製図の写メは会議にはでない南の犯行だった。 機械製図室は離れていた為仕事中に休憩室に製図室の社員が来るはずはないと社長も思っていたらしい。離れている機械製図室以外の部署はあの時間帯は休憩室にいく人はいないほど忙しい部署だった。 林進がクレジット会社から電話があったのも由利香の仕業だった。 林が会社にいる間、家の中を荒らしたのは自宅の 鍵を預かっていた佐々木警部と佐藤警部だった。 隣街の大きなお祭りで林進の近所に人がいなくなる事を二人は由利香から聞いて知っていた。 「それにしても何年も恨んでいたなんて恐ろしいね~」 「本当ですね。女性が一番怖いって事ですよ。離婚しても恨みは残るって」 「娘さんも犯行に協力をしていたと盗聴機械の録音に入っていたので娘3人とものちに逮捕された」 「これで事件は解決したな~」 「林進も自分の行いを反省すると言ってたよ」 「会社はクビになったんですか?」 「伊勢島尾社長と電話で話したよ。林は反省しているようだからクビにはしないらしいよ。クビにされたのは南春樹部長だよ。部長にまで登り詰めて来たのに残念だな~」 「そうですね。でも事件が解決してよかった」 林も警察も 「これで事件が解決したと心から安堵した」         完
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