手紙

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手紙

笠倉警部と斎藤警部は署に急いでいた。 署に着いた笠倉警部と斎藤警部は林進のところへ 急いだ。 「林進さん聞きたい事があります。新商品の開発 会議の図面の時、林さんはめったにお腹を壊さない胃腸は丈夫なはずなのにお腹を壊したと今、伊勢島尾社長から聞いてきました。 会議は午後一番だったと聞いています。お昼に何を食べて飲みましたか?」 斎藤警部に聞かれると林は思い出しながら話を始めた。 「あの日は~いつも通りに妻が作ってくれたお弁当と妻が用意してくれたいつものペットボトルのお茶とビタミン剤です。疲れが取れるとテレビでも有名な「疲れ取れるビタミン君」って薬です。 「ビタミン剤はどこで買いましたか?」 「近くのここの葉薬局です妻と一緒に買いにいつも行ってるんです。」 「ペットボトルのお茶はどこで?」 「ペットボトルのお茶はいつも通販で買っています」  林は二人にそう答えた。 次に笠倉は林に聞いた。 「では、ペットボトルのお茶はどこの通販で買ったんですか?」 林は 「山田通販です」 笠倉と斎藤は 「わかりました。すぐ調べましょう。林さんもしかしたらお弁当か?薬か?飲み物のどれかでお腹を壊した可能性があります。ところで林さん飲み物とか薬とか?お弁当箱とか?自宅にありますか?」 二人に聞かれて林は 「それが~もう残ってないんですよ。薬も妻が出て行った当日分で終わりだったので、飲み終わってしまって買い置きも忙しくてできなかった。 お弁当箱は洗うのが面倒臭いと言っていつも使い捨て容器なので食べたら容器ごと捨ててしまいます。そう言えばペットボトルも妻が友達のところに行くと言った当日分しか残ってなかった。 いつも買い置きをする妻がはじめから自宅に戻らないつもりだったのかもしれません」 斎藤は言った。 「困ったな~飲み物も何も残ってないとなると~誰が林さんの命を狙っているのか?ますますわからなくなる。とりあえず我々はここの葉薬局で売っているビタミン剤を調査してみる事にしよう。あと林さんの自宅にもう一度我々は行ってみます。 そして捜査を一からやり直して林さんの命を守ってみせます。早速捜査員達に声を掛け自宅と薬局を捜査しに行ってきます」 笠倉も 「私も早速行って来ます。その前に聞きたい事があります。林さん医者の知り合いとかいますか?」 林は言った 「そう言えば~高校の同級生が親の病院を継ぐからと言って大学も医学部に入りましたが~彼とはただのクラスメイトで仲もそれほど良くなかったのでよくわかりませんが、医者になっているか? どうか?すらわかりません」 「そうですか?わかりました。そちらも調べてみましょう。ところでその高校時代の同級生の名前は?」 「名前は~確か関屋光彦だったかな?」 斎藤は言った。 「関屋?林さんの後輩と同じ名前だな~?偶然かな~よくありそうな名字ですからね」 「そうそう、林さん伊勢島尾社長から手紙を預かってきましたよ。もう少しで一ヶ月たぶんその手紙だろう」 笠倉と斎藤は伊勢社長の手紙を林に渡すと林の自宅とここの葉薬局を調べる為にまた出掛けた。 捜査に向かっている間、伊勢島尾社長の手紙を読んだ。その手紙には思っていた通りの事が書いてあった。 「林君、君には申し訳ないがもう少しで一ヶ月だ。約束はわかってるね?一ヶ月たってアイデアがでなければ君はクビだよ。それと、もうひとつ……君は犯人が誰なのか?検討がついているんじゃないのか?なんだかそんな気がしてならないんだよ。だとしたら早く警察に言った方がいい。君は命を狙われてるんだからね」 「伊勢島尾社長は何でもお見通しなんだな。 さすが社長だ。まさか?と思うけど私は一人だけ思いあたる人がいた。でも証拠は何もないそれに犯人は二人だと言っていた。たぶん私の思い過ごしだろう」 林は独り言を呟いていた。
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