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捜査
笠倉と斎藤他の捜査員は林進の自宅と「ここの葉薬局」を手分けして捜査した。だが林進の言った通り自宅には空のお弁当箱やビタミン剤もドリンクも残っていなかった。怪しいところはいくら探してもなかった。
「笠倉警部。やはりお弁当の使い捨て容器だけがこんなにあります。林の言った通りお弁当は使い捨て容器に詰めていたんてすね」
笠倉の後輩の岩尾良治は笠倉に言った。
「そうだな~林の言った事は本当だ。でもこんなに捜査しているのに犯人の姿が見えない。犯人は我々の側でいつも笑っている……これは我々にたいしての挑戦でもある。今、斎藤警部に電話してみよう。何か?わかった事があるといいんだが~」
そういうと笠倉は斎藤警部に電話を掛けた。
斎藤警部は笠倉警部に驚く事を電話で話した。
「笠倉警部ここの葉薬局で、新事実がわかったよ
奥さんは確かに林進と一緒にここの葉薬局でビタミン剤を一ヶ月に一度買いに来ていた。
でも奥さんは別の男性とも買いに来ていたんだよ。その男性の名前はたぶん関屋光彦だよ。
奥さんはいつもみっちゃんと呼んでいたと薬局の店員が証言している。
それに奥さんは娘さんとその関屋らしき人物と
家族のように歩いていたのを店員が見ているんだ。その日は佐々木警部と佐藤警部が亡くなった日の2025年11月30日だそうだよ。
店員さんは自分の娘の誕生日だと言って覚えていたらしいよ」
「本当ですか?それじゃあ、もしかしたら黒幕の
一人は関屋光彦かもそれませんね。
関屋が奥さんを拉致している可能性もある。
または、奥さんと関屋光彦が共謀して林進の命を
狙っている可能性もあるとにかく関屋光彦を調べた方がよさそうだ」
「わかりました一度署に戻ります」
笠倉はそう言って電話を切った。
「みんな撤収だ一度署に戻るぞ」
捜査員が車に乗ろうと思った時、笠倉の携帯が
鳴った
「なんだって?本当ですか?すぐ行きます」
それは署に林の妻由利香が空き家の民家に監禁されているらしいという一般の人からの通報だった。
林進の自宅から車で一時間かかる空き家らしい
近所の人が女の人の悲鳴や苦しがる声を聞いたらしい本当かどうか?確かめて奥さんが怪我をしていたら病院に連れて行かないと……犯人もその空き家にいるかも?しれない。奥さんの命が危ない。
それに女の人の悲鳴だけでは奥さんとは断定できない別の誰か?かもしれない……無事だといいが~
そんな事を考えながら
捜査員は急いで空き家に向かった。
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