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斎藤警部
斎藤警部と佐藤警部は病室を笠倉警部と斎藤警部は病室に林由利香が連れて行かれベットに寝かされたところを見てから署に戻ることにした。
病室に斎藤警部と笠倉警部が入ると斎藤警部は
何かに気がついた様子だった。
斎藤警部は関屋光彦に聞いた。
「由利香さんがはじめてこの病室に入るのに、
あの花瓶の花はどなたからですか?」
関屋光彦は言った。
「あ~あれは僕が看護師に頼んで飾らせたものです。特定の患者さんを特別扱いしてはいけないんですけど、由利香が元気になった時に心が癒されるようにと用意したものです」
斎藤は
「そうだったんですか~早く元気になるといいですね。私にも近くでその美しい花を見せてもらってもいいですか?私も事件ばかりで心が病んでいたんですよ。いや~私も癒されたい」
関屋は
「いいですよ。どうぞどうぞ」そう言って斎藤警部に花瓶の花を見せた。
「この花は何て言う花ですか~珍しい花ですね。」
関屋は
「私は花に詳しくないんですよ。看護師に花屋さんに任せてお金の事は気にしなくていいから綺麗な
花を用意してほしいと頼んだだけですからね」
斎藤警部は
「そうですか~いや~私も癒されましたよ。
ところでまた犯人が由利香さんを襲う恐れがあります。早急に警護をしたいと思います」
ところが、関屋に話すと関屋は頑なに
「僕がずっと彼女の側にいます。だから心が病んでいるのに病室の外で騒がれたくない。
だから僕がずっとここにいて彼女を守ります。
だから、警察の警備をつけないでください」
そう笠倉警部と斎藤警部に話した。
笠倉警部は
「しかしまた、命でも狙われたら~」
そう言い掛けた時、斎藤は笠倉警部を止めた
「では何かありましたら私達が渡した名刺に連絡をください。お忙しいのに申し訳ありませんでした」
斎藤はそう言って笠倉を引っ張って病室の外に出た。
病室の出入り口まで行くと笠倉警部は
「何で!奥さんを警護するって強く言わなかっ
たんですか!奥さんが襲われたらどうするんですか?」
斎藤は言った。
「君の目は節穴か?あの二人はできている。
そして何かを隠している。犯人を庇っているのか?他の何かなのか?それに奥さんの傷?不自然だとは思わないか?あのくらいの傷で一ヶ月もかかるか?普通?意識を失うまでになるとは思えないんだよ。だからあの二人をおよがせるんだよ。
そうすれば本当の犯人がわかる。
私は花瓶が置いてある机の裏にこっそり盗聴機を着けたんだよ。署に戻る頃、あの二人は動き出すかも知れないからな」
笠倉は
「盗聴機?じゃあもしかしたら犯人は?!」
斎藤は
「嫌、まだわからない。署に戻って捜査員みんなで仕掛けた盗聴機を聞こう。その結果次第で林進を
釈放して普通に生活してもらおう。犯人は必ず林の命を狙いに来る。その時に逮捕するんだ」
笠倉は
「わかりました。でも、盗聴なんて!!僕はあの
二人は事件とは関係ないと思っています。
絶対に違います」
笠倉警部は斎藤の言葉に耳を貸さなかった。
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