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真実
「うん?おい、待てまだ何か話しているぞ」
斎藤は捜査員を呼び止めた。
「だけど、あの刑事二人佐々木警部と佐藤警部は
私達のところに来てやっぱり人は殺せない。俺達は刑事だと言ってきたわね。
だったら約束通りあなた達の命はないわよ。
そう言ったら、あの二人は私達の目の前で池に入って行った、横領がばれても殺されても嫌だけど
警官の誇りを忘れる事はできないと言ってね。
でも、警察は二人に背中を押されたところを見たって言う人がいるって聞いていたらしいけど、
それはたぶん私達があの二人を助けようとしてるところを勘違いしていたのね。
あの二人は関係ないもの殺せるはずないわ、
ただ……脅して力になってほしかっただけ」
「そうだよな。あれは自殺だった。あの二人には申し訳ないことをしてしまった。
だからそんなに嫌なら止めてもいいって言うつもりだった。その代わり私達の事は黙っていてほしいとだから助けようとしただけだった。話を聞いてほしいと何度も言ってでも、結果的にはあの二人を自殺に追い込んでしまった。
林を殺す事を諦め切れなかった俺達は前から林を
貶めるために協力してもらっていた南さんに重要な役割をしてもらうことにした。
南さんには申し訳なかったが
俺達二人だと警察にばれてしまうからな。
俺は高校時代からあいつに暴言を吐かれ、
クラスメイトを使って暴力を振るわれていた。
あいつは俺の事をあまり覚えてないようだけど、
俺はあいつのせいで苛められ彼女まで奪われただから、あいつから他の人が被害に逢わないように今のうちに殺しておかなければいけない。
林が牢屋から出たらすぐに……」
「そうね、あんなやつ殺してしまっても神様だって許してくれるわ」
署で聞いていた捜査員は驚いた。
「佐々木と佐藤は自殺だったのか……。でもあいつらが殺したようなもの。二人は警察官の誇りを大切にしたんだな~」
斎藤の目には涙が光っていた。
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