200某年、8月

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俺は身体が丈夫なだけが取り柄だが、たまには体調だって崩すさ。 人間だからな。 というわけで朝、起きたら、完全に夏風邪をひいていた。 熱があり、咳は無いが、喉と身体の節々が痛くてだるい。 バイト休みてえぇ...いや、明日が休みなわけで。 今日はなんとか耐えよう。 そう決めて出勤した。 午前中はどうにかこらえたが、午後からはさすがに限界がきた。 出勤前に、コンビニで栄養ドリンクを買って飲んでおいたが。 熱と頭痛と喉の痛みは酷くなり、昼飯も食う気になれなかった。 しかし、早退は避けたい。 このラーメン屋は、店主と俺と2人しかいない。 2人で回せる程度の小さな店で、客足は、まあまあってとこだ。 だから俺が休める日は、定休日だけだ。 「まあ、今日だけはこらえてくれや」と、店主のオッサンに言われて 俺は「へーい...」と、ゼーハーと息をしながら返事をした。 「その子、もう帰してあげたほうがいいんじゃないですか?」 いきなり第三者の声が介入してきた。
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