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『その子』って...俺、23歳ですけど?年相応の顔してるでしょ?
そもそも言ってきた相手にしても、30いってなさそうな男だった。
鮮やかなブルーのスーツがインパクト有りすぎで。
それが似合ってるのが更にすご過ぎて。
清潔感が服着て歩いてますって印象だ。
なんかもう、シュッとか、キリッとか。
そういう形容しか出てこない。
そいつはチャーハンを注文してきた。
イケメンって、チャーハン食っててもイケメンなんだなぁ......。
とか、感心していたところだった。
熱でボーッとしてたせいもあるだろうけど。
「昼休みに昼食を取りに来たお客たちは、さばけたようですし。
もう休ませてあげないと気の毒ですよ、ずっと辛そうだ。
僕の会計が済んだら、早退させてあげてください」
男が言うとおり、ようやく店が混む時間帯は過ぎたところだ。
「いや、あの......」
そういうわけにもいかないのはコチラも承知でして。
つか、それを客が指図することですかい?
と、おもったところに、店主のオッサンが割り込んできた。
「そうですね!そうします!おい貴雄(たかお) おまえもう帰れ」
「は?」
なにその変わりよう?さっき帰す気なかったじゃん!
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