200某年、8月

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男がカウンター席を立ち、レジへと向かう。 「なんかアイツはヤバイぜ、逆らったら大変なことになりそうだ」 店主のオッサンが小声で俺へと言ってきた。 「え、どうヤバイんすか?」 オッサン、どうした? 「夢に毎日でてくるヤツに似てるんだよ」 ほんとにどうしたオッサン! 「なんすか夢って、どんなの?」 「それは言えねえよ、とにかく、もう店もすぐ閉めるから、帰れ」 「はぁ......どうも」 わけがわからないが、帰れるのは助かった、マジでヤバイ......。 俺はレジ台に行き、男の会計をした。 な、なんか、お礼を言わなきゃ......あ、ダメだ、頭まわらねえ~。 「ど、どうも......」 それしか言えなかったが、男には通じたのか、微笑してきた。 そして......。 「この店、辞めたほうがいいですよ」 と、俺の目を見据えて言ってきた。
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