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「今どこにいますか」 小さな種は尋ねます。 「高い高い山の上。まだ雪が残っています」 「ここは寒いわ」 小さな種は眠たそうな声で言いました。 「標高が高すぎたようですね。ここではあなたが休眠してしまう」  綿毛は山から吹き下ろす『おろし風』に乗ると、ぐんぐん山を下っていきました。
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