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全国に散布する日本の代表的な伝説として、ダイダラボッチ伝説がある。
ダイダラ坊、またはダイダラボッチと呼ばれる巨人が、この日本の国土を形成したとする伝説だ。
例えば静岡県の浜名湖は、巨人が手を着いた跡に海水が流れこみ湖が出来たのだと伝わっている。
まず、この二枚の写真を見て欲しい。
静岡市の静岡浅間神社の裏山にある墳墓から覗く幼児の顔と、静岡護国神社の社の向こう側から顔を出す巨人の如く大きな神霊の姿だ。
静岡浅間神社で尊崇されるのは、大ナムヂの命とコノハナサクヤヒメの命、そしてスクナヒコナノミコト。この三柱が主だった神様だ。
日本を造った代表的神である大国主の命は、知恵に優れたスクナヒコナノミコトの力を借りて治水工事を進め、出雲の国を治めたと云う。
スクナヒコナノミコトは高貴な人の服を纏った神様で、背丈が小な神様だったらしい。
先程の静岡浅間神社の古墳で撮影した写真をみると、古墳から覗く顔は、背丈が低く小さな人物に見える。
これはスクナヒコナノミコト様ではないのか。
一方、御祭神が大国主の命の静岡護国神社で撮影された巨人は、屋根から覗く頭部と本殿前の人物を比べただけでも、その大きさに驚かされる。
国土を形成したダイダラボッチとは大国主の命の事ではないのか。
かつてこの世界には巨人族が存在し、様々な形で人類の文明に寄与してきたと、神話や伝説にはある。
巨人族だった大国主の命も、この日本の国土の形成に携わり出雲の国の神として君臨したのだ。
静岡護国神社には、今も巨人族大国主の命の魂が座していて、こうして参拝者を見守っている。
有難い事である。
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