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雲の回廊
フワフワモコモコとした謎の回廊。
沢山の人が同じ方向を目指して滑るように進んで行く。
(雲の上に神様がいるってのはこの回廊から連想したのかな?)
余分なことを推察しながら少しばかり顔を上げて周囲を見回してみる。
乳白色の雲はそれ自体が僅かに発光しているようだ。
間接照明で照らされているかのように柔らかな光が拡がって、回廊の奥まで見渡せる。
(確かに俺は死んだんだよな?)
周りの奴らに合わせて何度目かの角を曲がりながら、俺はぼんやりと考える。
死ぬのは初めてだから、何が正解かなんて知る由もない。
それにしても実際来てみると、あの世というものは俺の想像とはかけ離れた場所だった。
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