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周りは何も見えない真っ暗闇で音の侵入をも許さないほど空気は凍り付いている。
手探りで歩いてみても何も掴めないし、進んでいる気もしなかった。
あぁ、これは夢なんだ。
だまっていれば、いずれは覚める。夢は覚めるものだ。
しばらく考えて、その場に座ろうとしたら――
…?
何かに足を掴まれているような感覚だった。
それから体がどんどん下に沈んでいくような、感覚。
なんだコレ…
俺は、目を覚まさなかった。
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