私、メリーさん

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「私、メリーさん。今どこにいますか?」   「道を歩いてます」   「どこの道ですか?」   「えーっと、空が見えて、木が見えて」   「まったく参考になりません!」    電話は切れた。    何故私が、メリーさん相手にヒントを出すと思ったのだろうか。  メリーさんの都市伝説は、メリーさんが後ろに立って終わる。  その後、メリーさんに何をされるかは定かではない。  大方殺されているのだろう。  何故私が、そんなリスクを冒さなければならない。    私はスマホをポケットにしまって、道をまっすぐに歩く。  止まってたら、メリーさんが来るんでしょ?
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