奏汰の劣情 ※やんわりRあり

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奏汰の劣情 ※やんわりRあり

「だだいまー」 「おかー!!!」 玄関の先にあるリビングから元気な声が聞こえ、小さい体がぶつかってくる。 「お兄ちゃん!遊ぼっ!!!」 冷房が効いてるはずの室内に居るのに、既に汗だくになってる小学生の弟の頭を撫でていると台所に居る母が声を掛ける。 「奏汰おかえり。翔汰、お兄ちゃんは学校から帰ってきたばかりよ」 「しょー、後で遊ぼうな」 その一言にキラキラした笑顔を見せてくる弟の頭をもう一度撫でてから、2階の自室へ戻る。 ネクタイを解きながら、リュックを学習机に置いた拍子に写真が倒れた。 元の位置に戻し、着替える。 夜 学習塾に行っていた中学生の妹と迎えに行っていた父も揃い夕飯を済ます。 母の隣に立ち片付けの手伝いをしながら、一つお願いをした。 そのお願いに母は驚きながらも嬉しそうに了承してくれた。 机に向かい課題をやっていた手を止め、ベッドに移動すると床に置いたリュックを膝の上に置き、中身を出した。 わざと返さなかった英語ワーク、ペットボトル、汗が付いたからと無理くり持って帰ってきた朱音のハンカチ。 ハンカチを握りしめ枕に顔を埋める。 昼間にあった事を思い出し、1人頬を染める。 「……胸、大きかったな」 小さく声に出すと、ゾクンと疼いた。 (ヤバい……) 奏汰自身を鎮めようとするが脳裏と五感に残った朱音の気配に膨張する。 ズボンの中に手を伸ばすと、張り裂けそうなモノが手に当たった。 握ってゆるりと上下にしごく。 それにあわせてるかのように息も乱れ、せき止めきれないほどの感覚が襲い来る。 「!ぁ…か、ね……ッ!!」 無意識に奏汰自身に快感を与え続ける。 ハンカチから鼻腔をくすぐる甘い匂いが、更に劣情を駆り立てる。 「っく……っ、」 快感を与える手はとまらず、大きく脈うった瞬間に奏汰自身と手を白濁した液が染め上げていく。 汚れた手を見つめ声にならない声を出す。 「……最悪だ。……最低な男だ。俺」 (想像で犯してしまった。しかも中に) 思春期男子特有の怒張がまた湧き上がる。 何も考えず、欲のままにハンカチを持った手を動かした。 幾度となく繰り返した後、我に返り時計をみると深夜2時。 家族を起こさないよう静かに浴室へ向かい、これ以上劣情を抱かないように冷たいシャワーを頭からかけた。
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