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「ああ!お母さん。何だかすみませんねぇ。こんな事になってしまって。止められたら良かったんですけど‥」
学校に着いて私を迎えたのは担任ではなく教頭先生だった。
在学中に何度か入れ替わり、昨年赴任してきたばかりだ。
「ご迷惑お掛けしてしまいすみません‥蓮は‥?」
深々と頭を下げるのは一体何度目の事だろうか。
蓮が小学生になってからは蓮の為に何度も何度も謝罪の言葉を遣い、時にはこうして頭を下げる。
我が子の為とはいえ自分以外の為に謝罪をするという行為はなんとも虚しいもので、する度に心にしこりをしていく。
「あちらの教室で担任と話してます。どうぞ」
何て声を掛ければいいの?
何を話せばいいの‥?
言葉が重たい空気と心に掻き消されていく。
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