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どの位の時間逆上せて感情のままに罵りあい、掴みあっていたのだろうか。時間は…分からない。
気が付いたら私はその場でヘタりなが号泣していて、蓮も同じ様に疲れきった顔で涙を流していた。
これが…終わりの始まりだったのかもしれない。
蓮と私の関係が一気に崩れ落ちていく、始まりの音が聞こえた日…。
(…もう…無理だよ…)
壊れていくのは簡単なのに、直すことは難しい…。
人の関係と心にはこれが嫌という程当てはまる。
真と蓮とが完全に重なって私の中の嫌悪感は拭いきれない程のものになっていた。
(やっぱり同じなんだ…蓮は…真の子どもでもあるんだもの…)
私と蓮の間に出来たクレバスのような亀裂が目に見えて広がっていった―――。
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