White hope

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少し薄暗くなったころ、大学の正門前にいた。待ち合わせまで、あと7分位だろうか。聞き慣れた足音に目を向ければ、そこに居た。薄暗がりのせいで顔こそハッキリ見えないが、そこに居る。 「遅刻、ではないですね」 「ちょうど良いくらいだな。今日は第二共通棟で練習してるから」 「正門からだと、確かにちょっと遠いですね」 歩き始めれば、少し後ろを着いてくる足音が聞こえる。 「先輩の紹介ってことは、こちらの素性というかは、ある程度知られてるんですか?」 素性って、とは思うものの、音楽性の違いはあるだろうし気になるのは当然か、とも思った。 「詳しい事は話してないけど、まぁ、検討ぐらいはついてるんじゃね?」 夜間部授業の学生の流れに紛れて、キャンパスの中を歩いていく。
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