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出来上がるまで料理が並ぶカウンターへと目を移しました。種類も豊富で量が少なくなった皿を取り下げるとまた新しい料理が運ばれて熱々の湯気が食欲を誘っています。
やがて、ジュースが出来上がり受け取ってくると、ディアナは皿に料理を盛っていました。
「食べるの?」
皿の上には数種類。さっきのだって結構な量だったと思うのですが。
「もちろんよ。お腹すいているもの。フローラは?」
「どうしようかしら? でも、早く行かないとビビアン様が待っていらっしゃるのでは?」
「いいのよ。待たせておけば」
ビビアン様の姿を見た後、素っ気なく言い放つディアナ。
「でも……」
相手は公爵令嬢ですし、機嫌を損なえばどうなるのか。
「大丈夫よ。わたしたちに割って入ってきたのはあちら。それに料理を選ぶ時間くらい待ってくれるわよ」
「……」
言われてみれば、そうかも。
ここはビュッフェ形式だから多少時間がかかっても問題はないのかもしれません。困ったちゃんって聞いたからちょっと心配してしまいました。
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