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椅子に座ってさっそくジュースに手を伸ばしました。
爽やかな酸味と甘みのバランスが絶妙。独特な香りも特徴的で風味豊かで美味しい。
これを口にできただけでもお茶会に参加してよかったと思えるくらい。美味しいものを食べると幸せな気分になれるって本当ですね。
「ところで、ディアナ」
「何でしょう? ビビアン様」
お互いに食事をしながら穏やかな雰囲気になってきた頃、ビビアン様が口を開きました。
「その、ビビアン様っていうのはやめてほしいのだけど。あなたとは幼馴染でしょう。様はいらないわ」
「優しい心遣い感謝致します。けれども、そういうわけにはいきませんわ。いくら小さい頃は呼び捨てだったとは言え、今は分別もつく年齢なのですから、そこはキチンとしませんといけませんわ。公爵令嬢であるビビアン様に失礼に当たりますから」
手にしていたナイフとフォークを置き、ビビアン様を見据えるとディアナはきっぱりと言い切りました。
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