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お茶を楽しんだ後は図書室へと移動しました。
広い空間にはいくつもの書架が並びたくさんの本が収められています。
日の当たる南側の窓にはレースのカーテンが程よく日光を遮ってくれていました。その窓辺にはテーブルと椅子がいくつか備えられており、ソファもおかれています。ゆったりとした時間が過ごせそうな部屋の作りに頬が緩みます。
「ローラおねえちゃん。こっち」
図書室に入るなり、リッキー様が手を引っ張るとぐいぐいと先に進んでいきます。
「そんなに急がなくていいから」
レイ様の苦笑交じりの声がしましたが、聞こえていないのか、リッキー様はお構いなしに早足で歩く姿が微笑ましくて、導かれるままに歩いて行きました。
そうしてついた先は、上から下まで取り揃えられた数々の児童書コーナーの書架の前。絵本から図鑑、小説といった類のものまで、子供用の様々な本が取り揃えられていました。
小さい頃に読んだ本はたくさんあるけれど、これほどではないわ。分類されているプレートが多岐にわたっているのを見ると、子供の頃からレイ様って読書家なのかしら。
「壮観だわ」
思わず感嘆の声が漏れてしまいました。
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