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「あっ、はい」
「それに、二人の仲をすんなりと認めていましたわよね。それもどうなのかしら? 婚約者たるものそこはビシッと毅然とした態度で接するものではないの。婚約者の浮気は許せるものではないけれど、そこは婚約者たる所以で上手く収まるように話を持っていく。それが婚約者としての務めだったのではないかしら?」
ビビアン様は一気にまくし立てるように語ると喉が渇いたのか紅茶を飲みました。
もうすでに両家の話し合いで解決していることに対して、今更蒸し返されても何も答えることはできません。それにビビアン様には何も関係がないことです。
「あの……もう終わったことですので、このことについては話す事はありません」
「そうね。そうかもしれないわね。ただね、侯爵令嬢としての心構えを説きたかっただけなの」
「心構え?」
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