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「ええ。ビビアン様のお話はとても参考になりました。ありがとうございます」
ディアナは居住まいを正してビビアン様をまっすぐに見つめていました。微かに弧を描いた唇、迷いのない瞳。凛とした姿が秀麗さを際立たせていて見惚れてしまったわ。
「そうでしょう?」
「はい。確かに参考にはなりますが、全てが当てはまるとも限りません。時には例外ということもございます」
「そっ……それはどういう、ことかしら?」
思わぬ反論だったのか、ビビアン様の声が上擦ってしまったようです。
機嫌を損ねたのではないかしら。
明らかに顔色が変わりました。
先ほどまではこちらの話に興味がなさそうだったのに、これは急展開です。
ビビアン様の話の数々は容認できるものではありませんが、納得したと見せかけて頷けば終わりだと思っていたのです。
これ以上に長引かせて不快な思いはしたくはないのですが、ディアナは幕を引く気はないようです。
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