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「まあ。そうなんですの? ビビアンならばぴったりではありませんか。爵位も容姿も教養も、全て揃っておりますもの。もっと早くてもよかったくらいですわ」
お母様ってば、すごいはしゃぎようですわ。姿が見えずとも声で様子がわかりすぎます。わたくしの事、べた褒めですわね。でも全部本当のことですもの。
一貴族の妻ではもったいなさすぎなのは一目瞭然、誰でもわかることですわね。やはりお相手は王族でないと宝の持ち腐れというもの。
「ただ、名前が上がったのはビビアンだけではないのだが、他にブルーバーグ侯爵令嬢やエーデル辺境伯令嬢など複数上がっていたな」
ブルーバーグって、フローラの事ではないの? どうして?
婚約破棄された傷物令嬢じゃないの。そんな令嬢が王子殿下の妃になんて相応しいわけないでしょうに。
名前が上がるなんて、どうかしているわ。
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