39 遠い告白

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「そうか。残念だな。その代わり、あとで会ってくれる? 話がしたいんだ」  交換条件?  スッと真顔になったレイ様に断る理由もないので承諾しました。  祝賀会は宴もたけなわ。会場は祝福ムードに包まれて盛り上がっています。  レイ様は次の令嬢とダンスを始めるようです。  歓声が上がり順番を待つ令嬢達がウキウキしているように見えました。ハートマークのキラキラした瞳でダンスを踊る令嬢。うっとりと見つめる令嬢達。  レイ様って、本当にモテるのね。  自分だけのレイ様でないのは当たり前のことだったのに、今まで気づかなかった私ってどれだけ鈍いのかしら。  レイ様は第三王子殿下。誰だって選べる立場。仲良くして頂いたのが奇跡のようなもの。  寂しい思いを抱えつつ、レイ様を遠くに眺めているとふいに声がかかりました。
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