39 遠い告白

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 凄く、手慣れていらっしゃるんですが。とても女性の扱いに慣れていらっしゃるような、感じがします。  ダンスだって、お上手でしたし、何人もの令嬢と踊って楽しそうでしたし。 「それで、何人と踊ったの?」  終わっていなかったのですね。そんなに気になることなのでしょうか? 「えっ……。三、四人くらいかと思います」 「そんなに踊ったの?」  驚かれるほど踊ったわけではないのでは? 普通では?   「レイ様だって、たくさんのご令嬢と踊っていらっしゃいました」 「俺は、二、三人くらいだと思うよ。ローラほどではないよ」 「……」  私ほどではないって、一人くらいしか違わないではないですか?   それに確認しただけでも三人は超えていたと思います。列をなすほどのご令嬢相手ですから、二、三人ではなかったですよね。端折りすぎでは。 「ずっと、ご令嬢と踊っていらっしゃったから」 「うん。ローラもずっと誰かと踊ってた」  沈黙がおりて辺りが静寂に包まれた庭園。二人だけの世界を見守るように星々が輝いていました。
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