47 揺れ動く気持ち

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 アンジェラ様とのお茶の時間もその一環。  せっかく、王太子妃殿下と親しくさせて頂いているのに、お話をする機会をなくすなんてもったいないことです。  誘ってくださるうちは、私もアンジェラ様のお気持ちに沿いたいと思っています。  それに、気さくで気取りがなくて、目線を合わせて下さるので、とても話しやすくて、時間を忘れて会話をするのもしばしば。  聞き上手で話し上手。  妃殿下として申し分のない方だといつも感心してしまいます。こんな人になりたいわ。アンジェラ様は私の理想の人物像です。 「ローラおねえちゃん。遊ぼう」  すぐそばでリッキー様の声がしました。  おやつを食べ終えて、おもちゃで遊んでいたリッキー様は退屈したのか、ドレスの裾を引っ張って私を見上げていました。期待に満ちたキラキラした瞳で見つめる小さな王子様。 「フローラちゃん。もう少し時間が取れるなら、リチャードの相手をしてくれないかしら? お昼寝がまだだから、そんなに時間は取らせないと思うのよ」 「はい。私でお役に立てるのであれば、リッキー様におつき合いいたします」  「よかったわね。リチャード」 「うん」  喜色満面のリッキー様。  早速私の手を引くと立つように促します。  立ち上がると手を引いて、部屋の外へと連れていかれました。
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