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『本当に、若いのにエライのぉ。なんも明里ちゃんに無理させなくてもねぇ』
私の家の事情は町内中皆知っている。
確かに世間の目は冷たいけれど、私達は何も悪い事はしていない。
生きていくためだから。
「泰造さんだって、まだまだ若いですよ。72に見えない。じゃあ、私はこれでっ」
泰造さんに頭を下げると、泰造さんは笑って『またね』と言った。
「ただいまぁ」
タオルで汗を拭いながらアパートのドアを開ける。
『あ、姉ちゃんおかえり。早く飯食いたいよ』
「はいはい、ちょっと待ってて。シャワー入ってからね」
汗まみれのTシャツとジャージをすぐに脱ぎお風呂に入った。
朝起きて顔を洗って着替えて、まずは新聞配達。
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