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『いただきます』
「いただきます」
2人で手を合わせて朝食を食べる。
いつもの事だ。
母親…里香ちゃんはキャバクラで働いていて、私達姉弟を一人で育ててくれている。
父親は居ない。
私が7才の時に突然いなくなってしまった。
この事について里香ちゃんは、
『私達3人を捨てて出て行ったのよ』
と、私に諭すように言ったのだ。
私は何も聞けずにいた。
『姉ちゃん、今日の魚味付け濃くて良いわ~』
「え、本当!?良かった」
食事は、いつも私が作るから料理は上達している…と思う。
初めは、朝が早いし大変だったけど慣れてしまえば料理が楽しくなった。
『ごちそうさま。今日、俺片付ける』
「ありがとう」
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