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その日も…その次の日も里香ちゃんは布団から出て来なかった。
「里香ちゃん、何か食べなきゃ」
『…いらない』
そして、次の日里香ちゃんは起きてきた。
「里香ちゃん!」
『…ずっと考えていたんだけど、やっぱり何か事情があるはず。私、それを聞くまで諦められないわ』
里香ちゃんは、化粧をし始めて『これから行って来る』と言った。
「分かった。私もこれから出掛けてくる」
里香ちゃんが前向きになってくれるのを待ってから行こうとしていた。
『ずっと学校休んでたね…私の事心配してくれてたんでしょ?』
「うん」
里香ちゃんの事が心配で学校には行かなかった。
行けるはずがないよ…だって、過去に精神を壊しているのだから。
また壊れるのではないかと心配だった。
「里香ちゃん、一人で大丈夫?」
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