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私の予想は当たってた。
住んでいた場所が一緒だった事や三橋さんが私達の過去を知っていた事…
これで謎が解けたわけだけど…。
「…あ、ちょっと電話出ても良いですか?」
『うん、いいよ』
「もしもし?え、あ海里?」
着信は里香ちゃんからだったけれど、声の主は海里だった。
「何…どうし……え?」
聞いた途端、ケータイを落としそうになった。
「里香ちゃんが?今どうしてる!?うん、分かった!今行く!!」
電話を切って、すぐに立ち上がった。
『明里ちゃん?』
「あのっ、ごめんなさい。今から帰らないといけなくて。お話ありがとうございました!!」
『里香ちゃんって、お母さんよね。大変そうね。早く帰ってあげなさい』
私は頷き、玄関へ向かった。
『明里ちゃん。また、来てね』
津田さんは笑って手を振ってくれた。
「はい!また来ます!」
靴を履き、里香ちゃんの居る所へ走って向かった。
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