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学校に着いて自分の教室(3年A組)に向かうと廊下に人だかりが出来ていた。
『あ、森下さん、おはよう。また一位だよ』
「え?」
『また会長が一位だよ。すごいなぁ』
「森下さん」と「会長」は私の事。
生徒会長をしているからだ。
その生徒会長も来月で辞任だけれど。
廊下の掲示板には中間テストの順位が1位から50位まで貼り出されていた。
「いや、まぐれだよ」
『そう言って、毎回一位じゃんか~』
そうなのだ。
毎回勉強を頑張り一位を目指している。
私には目標があるからだ。
周りに「ニコッ」と笑い掛けて教室に入った。
『あ、明里ちゃん、おはよう~』
「おはよう、美衣奈ちゃん」
教室に入ると、中村美衣奈ちゃんが近付いてきた。
私はこの子と仲が良いわけじゃないが、美衣奈ちゃんが誰とも仲良くないため一人者同士話している。
なぜお互い「一人者」かというと美衣奈ちゃんは、ぶりっ子でいつもツインテールをしていて声が高く皆から嫌がられているのだ。
そして私は、人と関わるのが面倒で…。
絶対会話しない、とかじゃないが集まれば人の悪口や不満ばかりの会話が嫌なのだ。
だから、ほとんど一人か美衣奈ちゃんと一緒に居る。
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