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「里香ちゃん!!」
里香ちゃんは、微かに目を開いていて酸素マスクをつけている。
『里香ちゃんっ……』
「里香ちゃん!!誰に…誰に刺された!?」
里香ちゃんは静かに手を動かし、酸素マスクを外そうとしたので私も手伝い外した。
「里香ちゃん…」
私は涙が流れた。
呼吸が苦しそうで見ていて辛くなってきた。
『あ…明里ちゃんの…知ってる子よ』
「え!?女の子だよね!!」
『うん…はぁ…知らなかったとはいえ、かわいそうな思いしていたのね』
「分かったよ、里香ちゃん!!もう何も言わなくていいから!!」
『…ごめんね、明里も海里も。でも、私はずっと二人の事大好きだからね』
『里香ちゃん、そんな最期みたいな事言うなよ!!』
『あと…後で私のカバンに入っている手帳に封筒が入っているから見てね』
「うん!!分かった!!里香ちゃん…ありがとう。ずっと私の事や海里の事守ってくれて」
『ちょ、姉ちゃんも里香ちゃんに最期みたいな言い方…って…え?』
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