3話 原因

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「里香ちゃん!!」 里香ちゃんは、微かに目を開いていて酸素マスクをつけている。 『里香ちゃんっ……』 「里香ちゃん!!誰に…誰に刺された!?」 里香ちゃんは静かに手を動かし、酸素マスクを外そうとしたので私も手伝い外した。 「里香ちゃん…」 私は涙が流れた。 呼吸が苦しそうで見ていて辛くなってきた。 『あ…明里ちゃんの…知ってる子よ』 「え!?女の子だよね!!」 『うん…はぁ…知らなかったとはいえ、かわいそうな思いしていたのね』 「分かったよ、里香ちゃん!!もう何も言わなくていいから!!」 『…ごめんね、明里も海里も。でも、私はずっと二人の事大好きだからね』 『里香ちゃん、そんな最期みたいな事言うなよ!!』 『あと…後で私のカバンに入っている手帳に封筒が入っているから見てね』 「うん!!分かった!!里香ちゃん…ありがとう。ずっと私の事や海里の事守ってくれて」 『ちょ、姉ちゃんも里香ちゃんに最期みたいな言い方…って…え?』
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