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ピーッという機会音が聞こえて、振り向くと心拍数を表している表示が「0」になっていた。
「うぅ…里香ちゃん…」
私は、里香ちゃんの頬を両手で挟み撫でた。
『うぅう…わぁあああああっ!!』
海里は私の横に来て、里香ちゃんに抱きついた。
『わぁぁ!!何で!!何でだよ!!里香ちゃんが殺されなければいけなかったんだよー!!』
『失礼します』
私と海里が声のした方へ振り向くと、ドアの前に立っていたのは、
「三橋さん…何で?」
『ふーん…死んじゃったんだぁ~。あ、ここじゃあれだから屋上行きましょうよ』
「そうね。海里はここに居て、里香ちゃんのカバンの中に入っている手帳開いて封筒見といて」
『分かった!!後で俺も行くから』
「うん、お願いね」
三橋さんは無表情で出ていき、私は三橋さんの後を追った。
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