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それって私が寝てたからだ。申し訳ない気持ちになりつつ「それなら」と提案する。
「ちょうどいい時間だし今日のおやつの用意を始めてもいいですか?
今日はドーナツを作ろうかと思ってます」
「……いいね。鈴と俺の胃袋も喜ぶよ」
どこか期待に輝く瞳は先週に見た鈴ちゃんのそれとよく似ていて、微笑ましさに表情が緩む。
「じゃあ、キッチンお借りします」
また、美味しいって喜んでもらえるといいな。
そんな甘い期待を胸に、私は立ち上がった。
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