20人が本棚に入れています
本棚に追加
プロローグ
南西諸島へ。
更にその先の八重山、先島諸島へ。
南へ下るほど、海は微妙に色を変え、飛行機の小窓から見る島影は、現実のものとは思えなかった。
リーフで縁どられた海と外海の色の違いがはっきりと見えた。
海は陸地から離れるにつれて、少しずつ濃くなっていく。
オパールグリーンからアイスグリーンへ。
更にナイルブルーへ、海は色を変えて行った。
境界は次第に曖昧になって、青や緑といっ概念そのものが、意味を持たなくなっていく。
まるで、それは浅い眠りに落ちるのに似ている。
行き着く先は夢。
だけど、逃げて来たわけじゃない・・
最初のコメントを投稿しよう!