1day

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1day

これからは毎日日記を書いていくことにする。今は10歳の春。前にいた世界とは色々違うらしい。ちなみに、今日、初めて紙をもらったから日記を書き始めた。 生まれてからがとても大変だった。あいつは男に生まれ変わったらしい。しかも、あいつは王子、私は別の宮殿に住む王女となる。けれど母親が違うので、あいつのほうが身分は上らしい。だから私は国王となることができない。 まさかの父親が同じということに驚いた。そして、あいつは性格は変わらないが、前世の記憶をまだ思い出していないらしい。 あいつとは別人かと思ったが、やっぱり性格があいつなのだ。そして私達は頻繁に会わされた。母親の仲がいいらしい。最悪だ。やっぱりあいつは私を下に見てきて、すぐにあざ笑う。 あいつの話を置いておくとなると問題は召使いだ。なかなか勘が鋭いらしく、私が一度別の人生を送ったことがあることに気が付いてしまった。何度も転生したことはあるが、一度もバレたことがなかったのに。 だが、可愛い。貴族の愛妾ぐらいすぐになれそうだ。そして、 「お嬢様、今日はお散歩に行きませんか?」 とか、明らかに行きたそうな言い方をしてくる。召使いと書くのは面倒くさいから、やっぱり名前で書こう。彼女の名はサリーだ。私はサリーが一番のお気に入りだ。これからもずっと一緒に居てほしいと思う。 母親は厳しい人だ。通常は7歳からの勉強やマナーなども今日からやらされた。元々の身分はあまり高くなかったが、礼儀作法などの内面で国王の妻になれたからだろう。だが、私がすらすらと課題をこなしていくのであまり怒らない気がする。妹にはよく怒っているから。 妹はフリンティアという。金色の髪をくるくると巻いている。見た目は年より上に見えるが中身は年より下といった感じだ。ちなみに私と年子になる。私が怒られないのがおかしいと思っているのか、私のことを嫌っているように見える。 そんなことを書いているうちに1ページが終わってしまう。また明日だ。
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