意地っ張り

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 「のどいでぇ…」  腰もケツも痛くて涙が出そうだ。 だけど、一番痛いのは心だ。それは親友に裏切られたせいか、それとも男にレイプされたせいなのか、その両方なんだろうな…。  昨日はいつもと変わらない日だった。大学に行き彼女と遊んで、アパートに戻るとそのまま見知らぬ男たちに拉致られた。  連れて行かれたのは、所謂闇金と呼ばれる事務所で、そこで親友が金を借り、しかもおれを連帯保証人にし、女と逃げた事を知らされた。  その女の事は知っていた。 半年くらい前から親友がハマってたソープで働いてた女だった。  何度か誘われてちょうど彼女もいない時にその店に行った事があった。おれは金を払って女とヤルってのが性に合わなくて、一度で止めたけど、親友はそのままその女にハマって通い続けてた。  だけど借金まで重ねて通ってるなんて知らなかったし、おれが連帯保証人になってるなんて、思いもしなかった。  確かにおれのアパートに遊びに来るアイツには、おれの免許証も印鑑も持ち出すのは簡単だっただろう。  だけど、それは犯罪だって闇金の奴らだって分かってた筈だ。  だけど犯罪を止めるなんて真似は闇金の奴らはしないのも分かる。  アイツらは金を貸せればそれでいいんだから。  ガタガタ震える体で男たちの話を聞かされても、それはおれには関係ないって思ってた。  でも、そんな道理が通用しないのが闇金だった。  親友と逃げた女は借金持ちで、ソープに沈められた女だった。何故かその女の分まで加算され、おれに突き付けられた金額は、大学生のおれに到底払えるものじゃなく、震える体を止める術もおれは持たなかった。  
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